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キレイ/健康  |洛中

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貧血の逆利用

貧血は健康ではない状態ですが、故意に貧血状態にして他の症状の治療に利用することがあります。

ウイルス性肝炎を含む肝炎では、肝臓の細胞に鉄分が蓄積されます。

これはアポトーシスを引き起こすことで、傷付いた肝細胞を排除しようとする免疫機能の働きで、この肝臓細胞内の鉄分が活性酸素を細胞内に呼び込んでアポトーシスが起こされるためです。

肝炎ではこれらアポトーシスが過剰に機能し、放って置けば肝硬変を引き起こすので、これを食い止めるために、食事制限などによって人為的に鉄分欠乏状態を起こさせることがあります。

しかし既に鉄分が肝臓細胞に過剰に蓄積されている場合には、早急に鉄分を消費させる必要が出てきます。

このような場合は、瀉血によって人為的に貧血状態を引き起こさせ、ヘモグロビン合成に鉄分を消費させるという除鉄療法と呼ばれる治療法が広まっていて、特にインターフェロンの効き難いC型肝炎では、同治療法の効果が期待されています。

なお単に瀉血すればいいというものではなく、血液中のGTP値を監視するなどといった、他の療法との併用が必要とされています。


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