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貧血と低血圧

低血圧の症状は貧血とにていることもあり、貧血の原因が低血圧だと誤解されることもありますが、両者は全く別のものです。

血液中の赤血球数あるいは血色素量(ヘモグロビン)が正常値と比べ、減少している状態を貧血といいます。

一方、「低血圧」とは、心臓が血液を送り出す圧力が弱いことを指します。

血圧は大切な血液を体の隅々まで送る力のことで、具体的には血管にかかる圧力のことです。

血圧には個人差があるために診断基準にもいろいろな説があり、厚生労働省の国民栄養調査では収縮時血圧(最高血圧)90ミリHg以下を低血圧としていますが、男性105ミリHg、女性100ミリHg以下を低血圧とする考え方もあります。

血管に強い圧力がかかる高血圧が動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳血管障害のリスクを高めるように、低血圧も様々な症状を引き起こします。

このような症状を「低血圧症」といいます。 低血圧症で最も多いのは、「だるい」「疲れやすい」といった全身倦怠感です。

朝の目覚めが悪く、集中力が低下するなどの症状がみられることもあります。

起立性低血圧症では、めまいや立ちくらみのほか、一時的に目の前が暗くなったり、意識が軽く薄れたりすることもあります。

このような症状がおきたら、病院で診察を受けて適切な治療を行うようにしましょう


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